光硬化型樹脂 PARQIT UV 硬化型仮止め接着剤
手間のかかる工程、溶剤、残留接着剤の除去不要! 再利用可能でSDGsな UV 硬化型仮止め接着剤!
従来の代表的な仮止め剤は、ワックスや松脂の様な融点の低いホットメルト樹脂を加熱し溶解させ基材に接着させた後、冷却後に加工工程行い、剥離時には加熱により樹脂を再溶融させ剥離し、基材に残った樹脂を、温水やアルカリ溶液等の洗浄溶媒を用い洗浄するタイプや、UV 硬化や熱硬化により固めた仮止め剤を洗浄溶媒 を用い、溶解させ剥離させる方法が一般的でした。当社が新たに開発したタイプは、UV 硬化により基材を接着した後、200℃×1~10 分程度の熱履歴を加える事に より、常温で接着強度が低下し剥離可能となる新しいタイプの仮止め剤です。熱可塑性樹脂とは異なり、熱履歴により接着強度が低下する為、120℃×1 時間や、160℃×10 分程度の耐熱環境にも耐えます。
製品特徴
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基材を室温に戻してから剥離させる事が可能!
硬化した接着層を加熱し、加熱時並びに、基材を室温に戻す事により接着界面に変化(剥離現象)を起こし接着力が急激に低下します。
基材が硝子同士の接着の場合、両基材とも界面から剥離するので、樹脂層がフィルム状に綺麗に剥がれます。基材の状態によっては洗浄工程が不要となります。 -
高耐熱タイプ 熱履歴におけるせん断接着強度変化➀
UV硬化にて作製したせん断接着片を所定時間ホットプレート上で加熱し、室温に戻してから接着強度の測定を行った結果です。160℃までは、接着力を保持し200℃で、急激に接着力が低下し、簡単に剝がすことが可能となります。
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高耐熱タイプ 熱履歴におけるせん断接着強度変化➁
モデルOEX-073-X1, -X3は、140℃×1時間程度は接着力を保持しています。
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低剥離力タイプ 熱履歴におけるせん断接着強度変化➂
低剥離力タイプは、高耐熱性タイプと比べ、150℃位で接着力が低下します。80~100℃程度の熱環境にも耐え、更にφ6インチ以上の大面積の剥離が可能です。
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低剥離力タイプ 熱履歴におけるせん断接着強度変化➃
低剥離力タイプモデルOEX-073-X3-5は、120℃で1時間程度の耐熱性が有ります。
仕様
モデル名 | 粘度 (CPS) |
光硬化条件 (mj/㎠) |
硬化収縮率 (%) |
デュロメーター硬度 (JIS-D) |
吸水率 (%) |
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耐熱接着温度が高く、小さい剥離面積に向いた高耐熱タイプ | ||||||
OEX-073-X1 | 3,500~4,500 | >10,000 | 3.0 | 85 | 3.0 | |
OEX-073-X2 | 3,200~4,200 | >20,000 | 3.2 | 72 | 0.43 | |
OEX-073-X3 | 1,200~2,500 | >10,000 | 3.9 | 81 | 1.6 | |
大きい面積が剥離できる低剥離力タイプ | ||||||
OEX-073-X2-5 | 1,000~2,000 | >10,000 | 3.5~4.0 | 80 | 0.14 | |
OEX-073-X3-5 | 700~1,500 | >10,000 | 4.0~5.0 | 83 | 0.4 |
ダウンロード資料
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応用例
光学部品の切削や研磨時の仮止め用途。材料同士を接着し、加工後に接着部位を剥す(除去する)用途。